おさづけの理拝戴までの順序

みなさんこんにちは。
いつもすがけんの天理教のみかたを見てくださってありがとうございます。
前回のおさづけシリーズもたくさんの方に閲覧していただけたようでして、私自身は誠にやりがいを感じております。
と、、、共に、けっこう緊張もしてるんですけどね。
今後も読んでもらえるブログを目指してにちにち精進してまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

前回に引き続き「おさづけ」について理解を深めていきたいと思います。

おさづけの理を頂戴するまでの順序

おさづけの理は、教祖(おやさま)によってお教えくだされた救済の手立てです。
このおさづけの理をいただいた者をようぼくと呼びます。
このようぼくが病人におさづけの理を取り次ぐことで、神様の守護により病気が癒え救かるのです。

このありがたいおさづけの理は、どのような順序で頂戴することができるのか。今回は現在の「おさづけの理拝戴」までの順序について学ばせていただきたいと思います。

以下の順序になります。

①所属する教会で、
願書を作成していただく。


②別席場にて、
別席(べっせき)の誓い。


③別席場で
別席のお話を聞く。(九回)


④所属する教会にて
願書を作成していただく。

⑤教会本部にて、
本席(ほんせき)にのぞむ。


⑥仮席(かりせき)にて、
お話を聞く。

※基本的にはこの流れで頂戴することになりますが、それぞれの所属教会では、より丁寧に信者さんを導くために、お話を取り次いでいただいたり、試験をしたり、順序参りをしたりと、様々なことが行われています。

 

初席までの順序

まずは所属する教会で願書作成

まずは、
それぞれ信仰に導いてくださった教会にて、
「別席願」という願書と「席札」(別席の記録用紙のようなもの)、「御供」(幣帛料)を作成していただきます。

「別席願」

※願書は必ず楷書で墨書し、直属教会長の捺印を必要とします。

別席願には①住所②氏名(ふりがな)③性別④生年月日を記載しますので、
以上4点を教会にお伝えしましょう。

「席札」

※席札は和紙でできており、墨を使って書かないと非常ににじみます。席札は通常10カ月は使用しますので、A5サイズのクリアケースに入れて保管するとクシャクシャにならないのでお勧めです。
※紛失にはご注意ください。紛失した場合は運びなおしとなります。

席札には①直属名②所属教会名③住所④氏名(ふりがな)⑤性別⑥生年月日を記入してもらいます。

別席場にて受付する

そして、奈良県天理市にある別席場にて受付を行います。
受付では「別席願」「席札」「御供」(幣帛料)を本人が提出いたします。
※幣帛料は教会によって定められていますので、教会のかたと相談しましょう。

別席場案内図

※幼児をお連れの方は「天理託児所」でお子様をお預かりいただけます。別席の受付前に託児所へお連れしてください。

別席の受付時間

通常別席受付時間
午前席 八時~九時まで

午後席 正午~一時三十分まで

当然ですが、受付時間に遅れれば別席は運べません。
なお、祭典日に関しましては受付時間が異なります。

祭典日別席受付時間
 春季大祭(1月26日)
  午前席八時~九時三十分まで
  午後席休み
 教祖御誕生祭
  午前席休み
  午後席二時三十分~三時三十分まで
 秋季大祭
  午前席休み
  午後席0時三十分~一時三十分まで
 月次祭
  午前席休み
  午後席一時三十分~二時三十分まで

なお、年間通じて別席が行われない日は十二月二十八日~一月一日の五日間です。

別席の誓いについて

そして「別席の誓い」を述べて、別席にのぞみます。
別席の誓いについては定型のものがございます。

保護中: 別席の栞について 

2018年3月18日

基本的にはこの栞の「別席の誓いの言葉」を覚えていただき、担当の先生の前で一人づつ誓いを申し上げるというものです。
ただし、これはただ定型の字句を覚えるということが目的ではなく、心から親神様にお誓い申し上げることがその本来の目的とされています。
※この目的についてはまたの機会に詳しくします。

なお、「別席の誓い」は別席の受付時間内に済ませられるように受付をしましょう。通常の午前席ならば9時までには受付をおこないたいですね。

別席について

別席は九回同じ神様のお話を聞かせてもらいます。
なぜ同じ話を九度も聞くのかといいますと、

①聞き落としや取り違いのないようにとの思いと、
②銘々がこれまでの通り方を振り返り、お話の理によって心を入れ替え、教えを身に行う為です。

ですから、別席の話は知識的に知っているということが目的ではなく、
あくまでも、これまでも自分自身の通り方を省みて心の入れ替えを図るためとお教えいただきます。

別席の呼称

ちなみに、最初の別席を「初席」(はつせき)といい、最後の九席目が「満席」(まんせき)といいます。
間の席は「中席」(なかせき)と呼びます。
別席は九席運びますが、原則としては一カ月に一席と決められています。ですから、おさづけの理を拝戴するまでには約九カ月かかることになります。
※別席は運んだ席数だけ月を経なければ次の別席を運ぶことはできません。1月に五席運べば次に別席を運べるのは六月になります。ですから、九席目は初席から九カ月後ということになります。ただし、教会本部の修養科に入れば期間内(三カ月)で「おさづけの理」を頂戴することができます。

地域によって運べる回数は異なります。以下席数表を参考にしてください。

別席運び方席数表

 

おさづけの理拝戴について

「おさづけの理拝戴願」の願書を作成

満席になりましたら、所属教会に「おさづけの理」拝戴の願書と「御供」(幣帛料)を作成していただきます。

おさづけの理拝戴願 願書

別席願と同様①住所②氏名(ふりがな)③性別④生年月日を記入します。
ただし、頂戴できる日程は教会本部で定められていますので、
事前に教会の方と相談して、教会本部の日程を確認しておきましょう。

おさづけの理拝戴の受付

日程が確定しましたら、当日は別席受付にておさづけの理拝戴の受付を行います。
その際、「おさづけの理拝戴願」「席札」「御供」(幣帛料)を添えて受付を行います。
受付時、おさづけの理拝戴の集合場所と時間を伝えていただきますので、遅れないように集合します。

おさづけの理を拝戴した後に行われる仮席で「おさきさげ」という書物をお渡しいただきますので、それを入れる袋を購入しておきましょう。天理本通の神具屋で購入可能です。だいたい700円~1000円(平成30年現在)ぐらいの間で購入できます。

「おさきさげ袋」

 

本席(おさづけの理拝戴)について

そして「おさづけの理」を頂戴いたします。
おさづけの理拝戴は第三御用場で集合します。

第三御用場

※赤丸の位置が第三御用場

集合するときには、おつとめ衣を着た状態で集まります。
その際、所属の詰所で着替えてからいくのも良いですし、第三御用場の階下に男女とも更衣室が設けられていますので、こちらをご利用になっても良いでしょう。

集合時間になりましたら、第三御用場の階下で一通り、おさづけの理拝戴までの流れを説明していただけます。
その後、教祖殿御用場へ移動します。そこで待機して本席(おさづけの理拝戴)の順番を待ちます。
順番に教祖殿(と呼べるのか、、、)の奥まで移動し、
御存命の教祖(おやさま)の前で真柱様を通しておさづけの理を頂戴いたします。
頂戴したら再度御用場で待って、全員が揃ってから会議所(階下)へ移動し仮席を受けます。

仮席について

別席で治めたことと、人をたすけたいとの誠真実の心に、生涯の宝としておさづけの理が授けられた後は、御用場において仮席が行われます。

おさづけの理を頂戴した人は「ようぼく」という立場になります。
このようぼくの心の治め方、おたすけに出向いた時の心得、おさづけの取り次ぎ方などのを仮席で聞かせていただきます。
そして、仮席にて「おかきさげ」というようぼくの生涯の通り方を記されたものを書いて渡されるのですが、その内容について、悟り違いやないように神様の思召を伝えてくださいます。

以上でおさづけの理拝戴のすべての順序をおえることになります。
ここがゴールではなく、ようぼくとしてのスタートということを心において通らせていただきましょう。

まとめ

ところどころに書いていますが、この順序のなかには、さらに、それぞれの教会独自の取り組みがあります。それぞれ教会で力の入れどころが違うようですね。

別席の誓いからおさづけの理拝戴まで、できるかぎり一つひとつ丁寧にみつめてきましたが、改めて思うことですが、おさづけの理を頂戴するまでには、たくさんの方にお世話になってようぼくになるということですね。

たくさんの人の思いや恩に応えられるように、そして教祖にお喜びいただけるように、おさづけの理を取り次がせていただくにちにちを歩ませていただきたいですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

さあ、ともに教えを学んで、より良い生活を過ごしてみましょう~☆