「おふでさき」第7号 -資料集-

「おふでさき」第7号

冒頭の各項目は『おふでさきのしおり』を参考に記述しています。

1.御執筆開始年月

明治八年二月

2.お歌数

111首

3.特徴

「月日の心」と「人間の心」との相違から生じる悟りの鈍さを指摘して、早く胸を開いて親神の思召に添う様にとの急き込みである。

4.要点

①教祖の立場 1~6

②一れつの悟りの鈍さと親心 7~10

③月日しはい 11~14

④用木の性格、模様 15~19

⑤つとめ人衆揃え 20~24

⑥月日のよろづしはいとよろづたすけ 25~34

⑦をびやたすけと自由自在の守護 35~44

⑧月日の心と世界なみ 45~56

⑨ざんねんに対するかえしと上への働きかけ 57~64

⑩たまえ様の出生と自由自在の守護及びつとめ人衆揃え 65~73

⑪人々の心の治り及び刻限の到来とをびやほふそのゆるし 74~80

⑫つとめとたすけ 81~88

⑬今までのみちすがらと月日のざんねん及び、そのはらし方とつとめ 89~96

⑭をびやほふそのたすけとせかいたすけ 97~100

⑮教祖の言葉は月日の心と信ぜよ 101~111

5.内容

第七号 七十八年老母 明治八年貮月

月日より三十八ねんいぜんにて
あまくだりたる元のいんねん (7-1)

月日よりそのいんねんがあるゆへに
なにかいさいをはなしたいから (7-2)

上たるハそれをしらすになに事も
せかいなみやとをもているなり (7-3)

このところ元なるぢばの事ならば
はぢまりだしをしらん事なし (7-4)

上たるゑこのしんぢつをはや/\と
しらしてやろと月日をもゑど (7-5)

上たるハそれをしらすにめへ/\の
わがみしやんをばかりをもをて (7-6)

月日にハたん/\みへるみちすぢに
こわきあふなきみちがあるので (7-7)

月日よりそのみちはやくしらそふと
をもてしんバいしているとこそ (7-8)

にんけんのわが子をもうもをなぢ事
こわきあふなきみちをあんぢる (7-9)

それしらすみな一れハめへ/\に
みなうゝかりとくらしいるなり (7-10)

このせかいなにかよろづを一れつに
月日しはいをするとをもゑよ (7-11)

このはなしどふゆう事にをもうかな
これからさきのみちをみていよ (7-12)

どのよふな高い山でも水がつく
たにそこやとてあふなけわない (7-13)

なにもかも月日しはいをするからハ
をふきちいさいゆうでないぞや (7-14)

これまでもなんでもよふ木゛ほしいから
たいていたづねいたるなれども (7-15)

このたびハたにそこにてハ一寸したる
木いがたあふりみゑてあるなり (7-16)

このきいもたん/\月日でいりして
つくりあけたらくにのはしらや (7-17)

それからハにち/\月日みさだめて
あとのよふ木゛のもよふばかりを (7-18)

それよりもひねた木からたん/\と
ていりひきつけあとのもよふを (7-19)

にち/\に月日をもわくふかくある
をなじところに二ほん三ぼん (7-20)

この木いもめまつをまつわゆハんでな
いかなる木いも月日をもわく (7-21)

このあといなにのはなしをするならば
よふ木゛のもよふばかりゆうなり (7-22)

よふ木゛でも一寸の事でハないからに
五十六十の人かずがほし (7-23)

このにんもいつ/\までもへらんよふ
まつだいつゝききれめなきよふ (7-24)

こらほどにをもう月日のしんちつを
みなの心わなにをふもうや (7-25)

どのよふなくどきはなしをするのもな
たすけたいとの一ぢよばかりで (7-26)

一れつのむねのうちよりしんぢつに
はやくわかりた事であるなら (7-27)

それからハ月日よろづのしはいする
なにかよろづのたすけするぞや (7-28)

このたすけはやくりやくをみせたさに
月日の心せくばかりやで (7-29)

なにもかもこのせきこみがあるゆへに
むねのうちよりそふぢいそぐで (7-30)

このはなしどこの事やとをもうなよ
みなめへ/\のうちのはなしや (7-31)

めへ/\にむねのうちよりしいかりと
しんちつをだせすぐにみへるで (7-32)

月日よりこのせきこみがあるゆへに
なにか心わいそがしい事 (7-33)

これさいかはやくぢうよふみせたなら
月日の心ひとりいさむに (7-34)

いまゝでも今がこのよのはじまりと
ゆうてあれどもなんの事やら (7-35)

このたびのぢうよぢざいでとくしんせ
いまゝでこんな事ハしろまい (7-36)

月日よりたいないよりも入こんで
ぢうよぢざいをみなしてみせる (7-37)

こらほどのぢうよぢざいのしんぢつを
はなしするのハいまはじめやで (7-38)

このさきハいつになりてもこのどふり
ぢうよぢざいをはやくしらする (7-39)

いまゝてもいかなるみちもとふりたが
をびやたすけのためしはじめや (7-40)

このたびハをびやたすけのしんぢつを
はやくたすけを月日せけども (7-41)

一れつハいまゝでしらん事やから
みなぢいくりといづみいるなり (7-42)

しんぢつに心さだめてねがうなら
ちうよぢざいにいまのまあにも (7-43)

この事ハたれでもしらぬ事やから
むねがわからん月日さんねん (7-44)

いまゝてハなによの事もみへねども
これからさきハはやくみゑるで (7-45)

しんぢつの心あるならなになりと
はやくねがゑよすぐにかなうで (7-46)

とのよふな事ハいかんとゆハんてな
たすけ一ぢよせゑているから (7-47)

こらほどに月日の心せきこめど
そばの心わなんでいづむど (7-48)

はや/\と心いさんでせきこめよ
月日まちかねこれをしらんか (7-49)

月日よりぢうよぢざいをしんぢつに
はやくみせたいこれが一ぢよ (7-50)

こらほどにをもう月日のしんぢつを
そばの心わまたせかいなみ (7-51)

とのよふな事をゆうのもにんけんの
心でわない月日こゝろや (7-52)

いまゝでハなにをゆうてもにんけんの
こゝろがまぢるよふにをもふて (7-53)

しかときけこれから心いれかへて
にんけん心あるとをもうな (7-54)

いまゝでハをなじにんけんなるよふに
をもているからなにもハからん (7-55)

これからハなにをゆうにもなす事も
にんけんなるとさらにをもうな (7-56)

いまゝてハひがらもちいときたらんで
なによの事もしかゑいたるで (7-57)

このさきハとのよな事をゆうにもな
こわみあふなきないとをもゑよ (7-58)

これからハ月日でばりをするほどに
どんな事でもかやしゝてやる (7-59)

月日よりこれまでなるのさんねんわ
山/\つもりかさなりてある (7-60)

いかほどにざんねんつもりあるとても
どふせこふせわゆうでないそや (7-61)

これからハとのよな高いところでも
このしんぢつをはやくみせたい (7-62)

上たるの心すみやかわかりたら
月日ぢうよふはやくするのに (7-63)

月日よりこのぢうよふをせかへぢうゑ
はやく一れつしらしたるなら (7-64)

このたびのはらみているをうちなるわ
なんとをもふてまちているやら (7-65)

こればかり人なみやとハをもうなよ
なんでも月日ゑらいをもわく (7-66)

このもとハ六ねんいぜんに三月の
十五日よりむかいとりたで (7-67)

それからハいまゝて月日しいかりと
だきしめていたはやくみせたい (7-68)

それしらすうちなるものハなにもかも
せかいなみなるよふにをもふて (7-69)

このはなしどふゆう事にをもうかな
これが大一このよはじまり (7-70)

またさきのみちのよふだいたん/\と
よろづの事をみなといてをく (7-71)

なわたまへはやくみたいとをもうなら
月日をしへるてゑをしいかり (7-72)

このはなししんぢつをもう事ならば
こゝろさめてはやくかゝれよ (7-73)

いまゝでハなにをゆうても一れつの
むねもハからんひもきたらいて (7-74)

たん/\とむねがわかればひもきたる
月日の心ゑらいせきこみ (7-75)

これさいかはやくみへたる事ならば
どんなものでもかなうものなし (7-76)

月日よりこれをしいかりみせたなら
あとのしごとハどんな事でも (7-77)

いまゝでもをびやほふそのこのゆるし
なんとをもふてみながいたやら (7-78)

このたびハとんな事てもすきやかに
みなしんぢつにゆうてきかする (7-79)

これからハをびやたすけもしいかりと
せつなみなしにはやくむまする (7-80)

たん/\と口でなに事ゆうたとて
月日ゆうよにせねばいかんで (7-81)

月日よりなにの事でもしいかりと
ゆうよふにせよちがう事なし (7-82)

どのよふなたすけするのもみなつとめ
月日ゆうよにたしかするなら (7-83)

しんぢつの心あるなら月日にも
しかとうけやいたすけするぞや (7-84)

このたびハたすけするのもしんぢつに
うけよてたすけいまがはじめや (7-85)

こらほどに月日の心せゑている
そばの心もつとめこしらゑ (7-86)

このもよふなにばかりてハないほどに
とんな事でもみなつとめやで (7-87)

つとめでもをなぢ事てハないほどに
みなそれ/\とてへをふしゑる (7-88)

いまゝてのみちのすがらとゆうものハ
とふゆうみちもしりたものなし (7-89)

これからハとのよなみちもたん/\と
よろづみちすじみなゆてきかす (7-90)

月日よりなにもみちすじきいたなら
このざんねんハむりてあるまい (7-91)

月日よりこの一ぢよをはらしたら
あとのところわよふきづくめや (7-92)

にち/\によふきづくめとゆうのわな
いかなる事やたれもしろまい (7-93)

なにもかもよふきとゆうハみなつとめ
めづらし事をみなをしゑるで (7-94)

たん/\とつとめをしへるこのもよふ
むねのうちよりみなそふぢする (7-95)

あとなるハにち/\心いさむでな
よろづのつとめてへをつけるで (7-96)

このつとめどふゆう事にをもうかな
をびやほふそのたすけ一ぢよふ (7-97)

このたすけいかなる事とをもうかな
ほふそせんよのつとめをしへる (7-98)

このみちをはやくをしへるこのつとめ
せかい一れつ心すまする (7-99)

このはなしどふゆう事にきいている
せかいたすけるもよふばかりを (7-100)

どのようなたすけするのもしんちつの
をやがいるからみなひきうける (7-101)

この事をこれをまことにをもうなら
まことしんぢつ心したいや (7-102)

心さいしんぢつすんだ事ならば
どんな事でもちがう事なし (7-103)

いまゝでハ月日いかほどをもふても
そばの心にわかりないので (7-104)

これからハどのよなつとめをしへるも
にんけんなるの心でわない (7-105)

月日よりどのよな事もをしゑるで
このよはぢめてない事はかり (7-106)

にんけんの心てをもうよふな事
月日わなにもゆうてないそや (7-107)

月日にハとのよな事も一れつに
みなにをしへてよふきづくめに (7-108)

せかいぢうみな一れつハすみきりて
よふきづくめにくらす事なら (7-109)

月日にもたしか心がいさむなら
にんけんなるもみなをなし事 (7-110)

このよふのせかいの心いさむなら
月日にんけんをなじ事やで (7-111)