「おふでさき」第6号
冒頭の各項目は『おふでさきのしおり』を参考に記述しています。
1.御執筆開始年月
明治七年十二月
2.お歌数
134首
3.特徴
元はじまりの話
4.要点
①「珍しい事」と「心静めて聴いてくれ」即ち親神の宣託と人間の態度 1~4
②世の治め方はよふきづとめによるよろづたすけ 5~16
③つとめの組立 17~29
④つとめの理を明かすための元はじまりの話 30~54
⑤つとめと教祖の関係 55~63
⑥つとめによる陽気ぐらしへの世の立替え 64~79
⑦再び元はじまりの話 80~84
⑧元はじまりについての親神の苦心と、その思召を理解出来ぬ者へ反省を促される 85~111
⑨重ねて親神の思召を理解出来ぬ者へ反省を促される 112~117
⑩反省と真実の親心 118~134
5.内容
第六号 七十七才老女 明治七年十二月ヨリ
このたひハめづらし事をゆいかける
心しづめてこれきいてくれ (6-1)
なに事も神のする事ゆう事や
そばにしんバいかける事なし (6-2)
このはなしどふどしんぢつ一れつわ
心しづめてしよちしてくれ (6-3)
このみちハどふゆう事にをもうかな
このよをさめるしんぢつのみち (6-4)
上たるの火と水とをわけたなら
ひとりをさまるよふきづくめに (6-5)
この火水わけるとゆうハこのところ
よふきづとめをするとをもゑよ (6-6)
このよふをはじめかけたもをなぢ事
めづらし事をしてみせるでな (6-7)
このよふをはじめてからにないつとめ
またはじめかけたしかをさめる (6-8)
このよふの月日の心しんぢつを
しりたるものわさらにあるまい (6-9)
これまでハいかなる神とゆうたとて
めゑにみへんとゆうていたなり (6-10)
このたびわとのよな神もしんぢつに
あらハれだしてはなしするなり (6-11)
いまからハなにをゆうてもをもふても
そのまゝみへるこれがふしぎや (6-12)
なにもかもあきをあいづにみへかける
よふきづとめにはやくかゝれよ (6-13)
せかいぢうをふくくらするそのうちわ
一れつハみなもやのごとくや (6-14)
にち/\にすむしわかりしむねのうち
せゑぢんしたいみへてくるぞや (6-15)
このみちがたしかみへたる事ならば
このさきたしかたのしゆでいよ (6-16)
たん/\と心いさんでせきこめよ
はやくほんみちいそぎでるぞや (6-17)
しんぢつのつとめの人ぢう十人の
心を神がうけとりたなら (6-18)
それからハどのよな事もたん/\と
神のをもわくみなときゝかす (6-19)
にち/\に神の心わせゑたとて
人ぢう十人そろいなけねば (6-20)
十人のなかに三人かたうでわ
火水風ともしりそくとしれ (6-21)
どのよふな事でも神のする事や
これをやまいとさらにをもうな (6-22)
なにもかもしんぢつ神のぢふよふを
しらしたいからしてみせるでな (6-23)
これまでハいかなるみちをとふりても
ひがきたらんでいづみいたなり (6-24)
このさきハどのよな事もたん/\と
ほんしんぢつをゆうてきかする (6-25)
いまゝでハいかなる神も山/\に
をがみきとふとゆうたなれども (6-26)
このもとをしりたるものかあるならば
たづねいてみよ神がゆるする (6-27)
またさきハとのよな事もたん/\と
ほんみちつけた事であるなら (6-28)
いまゝてにない事ばかりゆいかけて
よろづたすけのつとめをしへる (6-29)
このつとめ十人にんぢうそのなかに
もとはじまりのをやがいるなり (6-30)
いざなぎといざなみいとをひきよせて
にんけんはぢめしゆごをしゑた (6-31)
このもとハどろうみなかにうをとみと
それひきだしてふう/\はちめた (6-32)
このよふの元はじまりハとろのうみ
そのなかよりもどぢよばかりや (6-33)
そのうちにうをとみいとがまちりいる
よくみすませばにんげんのかを (6-34)
それをみてをもいついたハしんぢつの
月日の心ばかりなるそや (6-35)
このものにどふくをよせてたん/\と
しゆこふをしゑた事であるなら (6-36)
このどふくくにさづちいと月よみと
これみのうちゑしこみたるなら (6-37)
くもよみとかしこねへとをふとのべ
たいしよく天とよせた事なら (6-38)
それからハたしかせかいを初よと
かみのそふだんしまりついたり (6-39)
これからわ神のしゆごとゆうものハ
なみたいていな事でないそや (6-40)
いまゝてにない事ばかりはちめるわ
なにをゆうのもむつかしき事 (6-41)
このよふをはちめかけたるしんぢつを
たれかしりたるものハあるまい (6-42)
これからハとのよな事もたん/\と
ゆうてきかするうそとをもうな (6-43)
にんけんをはぢめかけたハうをとみと
これなわしろとたねにはじめて (6-44)
このものに月日たいない入こんで
たん/\しゆごをしゑこんだで (6-45)
このこかす九をく九まんに九せん人
九百九十に九人なるそや (6-46)
この人を三か三よさにやどしこみ
三ねん三月とゝまりていた (6-47)
それよりもむまれだしたハ五分からや
五分五分としてせへぢんをした (6-48)
このものに一どをしゑたこのしゆごふ
をなぢたいない三どやどりた (6-49)
このよふのしんぢつの神月日なり
あとなるわみなどふくなるそや (6-50)
にんけんをはぢめよふとてたん/\と
よせてつこふたこれに神なを (6-51)
いざなぎといざなみいとが一の神
これてしよこの大じんくゝなり (6-52)
またさきハなにかたん/\とくけれど
いまゝてしらん事ばかりやで (6-53)
このさきハなにをゆうてもにんけんを
はぢめかけたる事ばかりやで (6-54)
十二月廿一日よりはなし
このよふをはぢめだしたるやしきなり
にんけんはじめもとのをやなり (6-55)
月日よりそれをみすましあまくだり
なにかよろづをしらしたいから (6-56)
しんぢつに月日の心をもうにわ
めへ/\のやしろもろた事なら (6-57)
それよりもぢうよぢざいにいつなりと
をもうまゝなるはなしゝよもの (6-58)
いまゝでも月日のやしろしいかりと
もろてあれどもいづみいたなり (6-59)
このたびハたしかをもていあらハれて
なにかよろつをみなゆてきかす (6-60)
いままでハみすのうぢらにいたるから
なによの事もみへてなけれど (6-61)
このたびハあかいところいでたるから
とのよな事もすぐにみゑるで (6-62)
このあかいきものをなんとをもている
なかに月日がこもりいるそや (6-63)
いまゝでも月日のまゝであるけれど
ひがきたらんでみゆるしていた (6-64)
このたびハもふぢうふんにひもきたり
なにかよろづをまゝにするなり (6-65)
それしらす高山にてハなにもかも
なんとをもふてまゝにするぞや (6-66)
なに事もこのところにハにんけんの
心ハさらにあるとをもうな (6-67)
どのよふな事をゆうにもふでさきも
月日の心さしすばかりで (6-68)
高山ハなにをゆうてもをもうにも
みなにんけんの心ばかりで (6-69)
月日よりつけたなまいをとりはらい
このさんねんをなんとをもうぞ (6-70)
しんちづの月日りいふくさんねんわ
よいなる事でないとをもゑよ (6-71)
いまゝでハ高い山やとはびかりて
なにかよろづをまゝにしたれど (6-72)
これからハ月日かハりてまゝにする
なにかの事をまねをしてみよ (6-73)
このところなにをゆうにもなす事も
月日のをもう事ばかりやで (6-74)
これからハ月日の心ざんねんを
はらするもよふばかりするそや (6-75)
このさきハどのよなほこりたつとても
これをやまいとさらにをもうな (6-76)
いまゝでも月日さんねん山/\に
つもりてあるをかやしするぞや (6-77)
いまゝでもかやしとゆうてといたれど
なんの事やとをもていたなり (6-78)
しんぢつにかやしとゆうハこの事や
高山ハみなしよちしていよ (6-79)
このよふわどろうみなかの事なるし
なかに月日がいたるまでなり (6-80)
月日よりしんぢつをもいついたるわ
なんとせかいをはじめかけたら (6-81)
ないせかいはじめかけるハむつかしい
なんとどふぐをみたすもよふを (6-82)
みすませばなかにどぢよもうをみいも
ほかなるものもみへてあるなり (6-83)
そのものをみなひきよせてたんぢやい
にんけんしゆごはぢめかけたら (6-84)
ないせかいはじめよふとてこの月日
たん/\心つくしたるゆへ (6-85)
このみちをしりたるものハさらになし
月日ざんねんなんとをもうぞ (6-86)
こらほどにをもてはじめたこのせかい
月日の心なんとざんねん (6-87)
月日よりたん/\心つくしきり
そのゆへなるのにんけんである (6-88)
それしらす今のところハ高山ハ
みなはびかりてまゝにしている (6-89)
この月日大一これがさんねんな
どんなかやしをするやしれんで (6-90)
このせかい山ぐゑなそもかみなりも
ぢしんをふかぜ月日りいふく (6-91)
どのよふなたいしや高山ゆたんしな
なんとき月日とんてゞるやら (6-92)
一れつハみな/\わがみきをつけよ
月日ゑんりよわさらにないぞや (6-93)
なにもかもせへいゝバいにことわりて
それからかゝる月日しことを (6-94)
とのよふな事もうらみにをもうなよ
みなめへ/\のみうらみである (6-95)
このはなしたん/\くどきつめてある
これしいかりときゝわけてくれ (6-96)
一れつハみなめへ/\のむねしたい
月日みハけているとをもゑよ (6-97)
月日よりしんぢつ心みさだめて
うけとりしたいかやしするなり (6-98)
いまゝでハなにをゆうてもをもふても
みなにんけんの心はかりで (6-99)
これからハよき事してもあしきでも
そのまゝすぐにかやしするなり (6-100)
いまゝでハなにかさとりもありたけど
もふこれからハさとりないぞや (6-101)
このよふのしんぢつのをや月日なり
なにかよろづのしゆこするぞや (6-102)
このさきハなにをゆうてもうそハない
みなしんぢつとをもてきゝわけ (6-103)
どのよふな事でも月日しんぢつに
をもてはじめた事ばかりやで (6-104)
いまゝでハやまいとゆへばいしやくするり
みなしんバいをしたるなれども (6-105)
これからハいたみなやみもてきものも
いきてをどりでみなたすけるで (6-106)
このたすけいまゝでしらぬ事なれど
これからさきハためしゝてみよ (6-107)
どのよふなむつかしきなるやまいでも
しんぢつなるのいきでたすける (6-108)
月日よりしんぢつ心みさためて
いかなしゆこふもするとをもゑよ (6-109)
むまれこふほふそはしかもせんよふに
やますしなすにくらす事なら (6-110)
しかときけいかなぢうよふするとても
月日の心ばかりなるぞや (6-111)
いまゝでもたいてくどきもといたれど
まだゆいたらん月日をもわく (6-112)
このたびハなにか月日のさんねんを
つもりあるからみなゆうてをく (6-113)
このところたすけ一ぢよとめられて
なんてもかやしせすにいられん (6-114)
このかやしたいしや高山とりはらい
みな一れハしよちしていよ (6-115)
このはなしなんとをもふてきいている
てんび火のあめうみわつなみや (6-116)
こらほどの月日の心しんバいを
せかいぢうハなんとをもてる (6-117)
たん/\とくどきなけきハとくけれど
しんぢつなるの心たすける (6-118)
どのよふなものも一れつハかこなり
月日の心しんばいをみよ (6-119)
このよふハ一れつハみな月日なり
にんけんハみな月日かしもの (6-120)
せかいぢうこのしんぢつをしりたなら
ごふきごふよくだすものわない (6-121)
こゝろさいしんぢつよりもわかりたら
なにもこわみもあふなきもない (6-122)
月日よりをしゑる事ハみなけして
あとハにんけん心ばかりで (6-123)
いまゝでもこのよはじめたしんぢつを
をしへてをことをもたなれども (6-124)
月日よりにち/\心せきこめど
こくげんまちているとをもゑよ (6-125)
このはなしなんとをもふてきいている
月日をもわくふかいりやくを (6-126)
こればかり人なみやとハをもうなよ
月日のしごとゑらいをもわく (6-127)
月日よりぢうよちざいとまゝとけと
まだいまゝでわみゑた事なし (6-128)
このたびハぢうよぢざいをしんぢつに
してみせたならこれかまことや (6-129)
とのよふな事をするのもみな月日
しんぢつよりのたすけ一ぢよ (6-130)
たいないゑやどしこむのも月日なり
むまれだすのも月日せわどり (6-131)
このたびハどのよな事もしんぢつに
みなあらわれてしてみせるでな (6-132)
これをみていかなものでもとくしんせ
心したいにいかなぢうよふ (6-133)
どのよふな事をするのもしんぢつの
心したいにみなしてみせる (6-134)