「おふでさき」第11号 -資料集-

「おふでさき」第11号

冒頭の各項目は『おふでさきのしおり』を参考に記述しています。

1.御執筆開始年月

明治八年六月

2.お歌数

80首

3.特徴

こかん様を主題として、身上の障りと心のきめ方を話され、教祖を信ぜよと強調されている

4.要点

①身上障りと親神の思惑 1~8

②教祖のお話を信じ、もたれて、仰せの通りにせよ(こかん様の身上障りによせて) 11~16

③月日親神の自由の理と教祖、こかん様の立場 17~32

④親神の深い思惑とこかん様の出直し 33~50

⑤月日の仕事と陽気づくめ 51~57

⑥秀司様夫婦を台に教祖の思召に添う様諭される 58~64

⑦こかん様の身上障りとまつだいのこふき 65~80

 5.内容

第拾壹号 七十八才老女 明治八年六月

むなさきへきびしくつかへきたるなら
月日の心せきこみである (11-1)

このさきハ一れつなるにだん/\と
みのうちさハりみなつくであろ (11-2)

どのよふなさハりついてもあんぢなよ
月日の心ゑらいをもわく (11-3)

みのうちにさハりついてもめへ/\の
心それ/\みなわけるでな (11-4)

しんぢつにをもう心とめゑ/\の
しやんばかりをふもいゝるとを (11-5)

月日にハどのよな心いるものも
このたびしかとわけてみせるで (11-6)

どのよふな心もしかとみているで
月日このたびみなわけるでな (11-7)

口さきのついしよばかりハいらんもの
心のまこと月日みている (11-8)

これまでもいろ/\はなしといたれど
ほんしんぢつがみゑてないので (11-9)

けふの日ハなにのはなしをしたるとも
ちがうよふなる事ハゆハねど (11-10)

月日より一どふゆうてをいたなら
いつになりてもちがう事なし (11-11)

それしらすそばの心ハたれにても
せかいなみなるよふにをもふて (11-12)

このたびのなやむところでとくしんせ
みなの心もめゑ/\心も (11-13)

この事をぢうよぢざいハちがハねど
みなの心にしよちなけねば (11-14)

一れつにしよちをしたる事ならば
月日うけよてたしかたすける (11-15)

このたすけどふゆう事にをもうかな
三かめへにハそといでるよふ (11-16)

これまでも月日とゆうてだん/\と
はなしもといてきたるなれとも (11-17)

まだしんのところハさらにハかるまい
このたびどんな事もあらわす (11-18)

はなしでもをなしところでゆうならば
なんどにんけん心なるよふ (11-19)

みなのものをもう心ハきのどくや
このたびところかへてはなしを (11-20)

これきいていかなものでもとくしんせ
月日ぢうよふみなこのどふり (11-21)

たいないへ月日入こみぢうよふを
ゆうていれどもしよちあるまい (11-22)

このさきハせゑいゝバいにたん/\と
ことハりたゆへかゝる事なり (11-23)

月日よりあらハれでるとゆうたとて
たん/\なにもことわりたゆへ (11-24)

このたびのなやみているをやまいやと
をもているのハこれハちがうで (11-25)

こればかりやまいなぞとハをもうなよ
月日ぢうよふしらしたいゆへ (11-26)

なにもかもとのよな事もしらするハ
さきのをもわくあるからの事 (11-27)

このはなしどふゆう事てあるならば
さきのよろづハ月日ひきうけ (11-28)

月日よりひきうけするとゆうのもな
もとのいんねんあるからの事 (11-29)

いんねんもどふゆう事であるならば
にんけんはぢめもとのどふぐや (11-30)

このものに月日よろづのしこみする
それでめづらしたすけるのや (11-31)

この事わ一寸事やとをもうなよ
これハにほんのこふきなるのや (11-32)

あれいんでこらほどなにもすきやかに
たすかる事をはやくしりたら (11-33)

それしらずどふどいなさすこのとこで
よふぢよさしてをことをもたで (11-34)

こんな事はやくしりたる事ならば
せつなみもなししんバいもなし (11-35)

にんけんハあざないものであるからに
月日ゆハれる事をそむいた (11-36)

これからハどんな事でも月日にハ
もたれつかねばならん事やで (11-37)

どのよふな事をするにも月日にて
もたれていればあふなけハない (11-38)

このよふなけへこふなるのみちすしを
しらすにいたがあとのこふくハい (11-39)

このさきハどのよな事をゆハれても
月日ゆハれる事ハそむかん (11-40)

月日よりやしろとなるのむなさきの
つかゑてあるをなんとをもうぞ (11-41)

このつかへ人なみなるとをもうなよ
月日の心まことしんわ゛い (11-42)

それしらずみな一れつハめへ/\に
わがみしやんでしことばかりを (11-43)

月日にハどのよなみちもみへてある
せかいぢううハそれをふもハす (11-44)

このみちをこども一れつしやんせよ
どのよなみちがあるやしれんで (11-45)

どのよふな事でもさきへしらしをく
あとでこふくハいなきよふにせよ (11-46)

こんな事なにをゆうやとみなのもの
をもうであろふこどもかハいゝ (11-47)

せかいぢうをふくの子共むねのうち
わかるもよふがこれハないかよ (11-48)

このよふな事をくど/\ゆうのもな
みちをあんぢているもよふから (11-49)

これからハとのよな事もゆてきかす
これをかならすうそとをもうな (11-50)

このたびの月日のしごとしかときけ
あしきのよふな事わせんぞや (11-51)

どふどしてめつらしたすけをしへたさ
そこでかゝりたしごとなるぞや (11-52)

いまゝでと心しいかりいれかへて
よふきつくめの心なるよふ (11-53)

この心どふしてなるとをもうかな
月日たいない入こんだなら (11-54)

にち/\にひとり心がいさむなり
よふきづくめの心なるよふ (11-55)

月日よりにち/\心いさめかけ
よふきつくめにしてかゝるでな (11-56)

このはなしなんとをもふてきいている
たすけ一ぢよのもよふばかりを (11-57)

月日よりどんな事でもみているで
なにをゆうてもみなしよちせよ (11-58)

ことしから七十ねんハふう/\とも
やまずよハらすくらす事なら (11-59)

それよりのたのしみなるハあるまいな
これをまことにたのしゆんでいよ (11-60)

月日にハいまゝでどこにない事を
ばかりゆうぞやしよちしてきけ (11-61)

このよふなない事ばかりゆうけれど
さきをみていよみなまことやで (11-62)

なにぶんにめづらし事をするからハ
いかなはなしもない事ばかり (11-63)

とのよふにない事ばかりゆうたとて
さきをみていよみゑるふしぎや (11-64)

いまなるのなやみているわつらけれど
これからさきハ心だのしみ (11-65)

このよふなはなしくと/\ゆうのもな
これハまつたいこふきなるのや (11-66)

月日よりこのたびこゝであらハれて
とんな事をもはなしするのハ (11-67)

とのよふな事もたん/\しらしたさ
にほんのこふきみなこしらゑる (11-68)

このよふのはじまりたしハやまとにて
やまべこふりのしよやしきなり (11-69)

そのうちになかやまうぢとゆうやしき
にんけんはじめどふくみへるで (11-70)

このどふぐいざなぎいゝといざなみと
くにさづちいと月よみとなり (11-71)

月日よりそれをみすましあまくたり
なにかよろづをしこむもよふを (11-72)

このところなにをするにもとのよふな
事をするのもみな月日なり (11-73)

とのよふな事をゆうにもみな月日
そばなるものハまねをしてみよ (11-74)

このよふをはじめてからにけふまでハ
ほんしんぢつをゆうた事なし (11-75)

けふの日ハどのよな事もしんぢつを
ゆハねばならんよふになるから (11-76)

めへ/\になにをゆうとハをもうなよ
月日のをもうよふにゆうのや (11-77)

なんどきにかいりてきてもめへ/\の
心あるとハさらにをもうな (11-78)

どのよふなものもしんからとくしんを
さしてかいるでこれをみていよ (11-79)

いかほとのこふてきたるもはつめても
月日の心これハかなハん (11-80)