「おふでさき」第4号 -資料集-

「おふでさき」第4号

冒頭の各項目は『おふでさきのしおり』を参考に記述しています。

1.御執筆開始年月

明治七年四月

2.お歌数

134首

3.特徴

たすけつとめを巡る三つの立場の交錯
1:親神の思召を宣べられる教祖の立場
2:「うちなるもの」又は「そばなもの」「皆のもの」
3:「上」「高山」「学問」等と呼ばれている立場

4.要点

①明るいつとめへのふしん(五月五日の予言、しよこまもりの予言、門屋のふしん) 1~14

②神意を上へ伝え、世界たすけをする 15~20、29~36

③つとめにんぢうと神のよふむき 21~28

④神にもたれてよふきぐらしを(肥一条) 37~53

⑤ぢばの理と子供たすけたい親心(からとにほんをわける、子供のしゆせ) 54~87

⑥つとめとせかいたすけ(がくもん、みえてない事、からをにほんのぢいにする) 88~106

⑦一れつのむねのそふぢ(せかいとうち、高山とたにそこ、にほんとから) 107~120、128~134

⑧元はじまりと神の守護 121~127

5.内容

第四号 七十七才老女 明治七年四月  

いまのみちなんのみちやとをもている
なにかわからんみちであれども (4-1)

このさきハをふくハんみちがみへてある
もふあこにあるこゝいきたなり (4-2)

このひがらいつの事やとをもている
五月五日にたしかでゝくる (4-3)

それよりもをかけはぢまるこれをみよ
よるひるしれんよふになるぞや (4-4)

たん/\と六月になる事ならば
しよこまむりをするとをもへよ (4-5)

それからハたん/\ふしんせきこんで
なにかいそがし事になるなり (4-6)

これからハ神の心ハにち/\に
せきこみあるとをもいこそしれ (4-7)

いかほどのをふくせきこみあるとても
くちでハなにもゆうでないぞや (4-8)

このさきハをふくみへくる人ゞを
はやくしらしてをことをもゑど (4-9)

だん/\とめつらし人がみへてある
たれがめへにもこれがみゑんか (4-10)

これからのあとなるはなし山/\の
みちをみていよめづらしきみち (4-11)

をもしろやをふくの人があつまりて
天のあたゑとゆうてくるそや (4-12)

にち/\にみにさハりつくまたきたか
神のまちかねこれをしらすに (4-13)

だん/\とつとめのにんぢうてがそろい
これをあいつになにもでかける (4-14)

にち/\の神の心わだん/\と
上の心にはやくみせたら (4-15)

上たるわなにもしらずにとふぢんを
したがう心これがをかしい (4-16)

にち/\に神の心のせきこみハ
とふぢんころりこれをまつなり (4-17)

いまゝでのうしのさきみちをもてみよ
上たるところみなきをつけよ (4-18)

これさいかみなみへきたる事ならば
せかいの心みないさみくる (4-19)

なにゝてもせかいの心いさむなら
神の心もみないさむなり (4-20)

けふの日ハいかなるみちとをもうかな
めづらし事がみゑてくるぞや (4-21)

だん/\になにかの事もみへてくる
いかなるみちもみなたのしめよ (4-22)

にち/\によふきづとめのてがつけば
神のたのしゆみいかほとの事 (4-23)

はや/\とつとめのにんぢうまちかねる
そばな心わなにをふもうや (4-24)

いかなるのやまいとゆうてないけれど
みにさわりつく神のよふむき (4-25)

よふむきもなにの事やら一寸しれん
神のをもわくやま/\の事 (4-26)

なにもかも神のをもハくなにゝても
みなといたなら心いさむで (4-27)

だん/\になにもをもハくときゝれば
みのうちよりもすゝやかになる (4-28)

またさきのよふきづとめをまちかねる
なんの事ならかぐらつとめや (4-29)

せかいぢうをふくの人であるけれど
神の心をしりたものなし (4-30)

このたびハ神の心のしんぢつを
なにかいさいをみなをしゑるで (4-31)

なにゝても神一ちよをしりたなら
からにまけそな事ハないぞや (4-32)

このさきハからとにほんをすみやかに
だん/\ハけるもよふばかりを (4-33)

これさいかはやくわかりた事ならば
神のざんねんはれる事なり (4-34)

しんぢつの神のざんねんはれたなら
せかいの心みないさみでる (4-35)

だん/\とせかいぢううをしんぢつに
たすけるもよふはかりするぞや (4-36)

そのゝちハやまずしなすによハらすに
心したいにいつまでもいよ (4-37)

またさきハねんけんたちた事ならば
としをよるめハさらにないぞや (4-38)

いまゝでハなにの事でもしれなんだ
これからさきハみなをしゑるで (4-39)

いまてハなみなの心とうちなるの
心かをふいちがいなれども (4-40)

あすにちハなんでもたのみかけるでな
神のいぢよにつかねばならん (4-41)

にち/\にみにさハりつくとくしんせ
心ちがいを神がしらする (4-42)

めへ/\のみのうちよりもしやんして
心さだめて神にもたれよ (4-43)

なにゝても神のをもわくふかくある
そばなるものハそれをしらすに (4-44)

けふまでハなによのみちもみへねども
はやくみゑるでしやんさだめよ (4-45)

このみちをはやくしらそとをもへども
さとりがのふてこれがむつかし (4-46)

たん/\とふでにしらしてあるけれど
さとりないのが神のざんねん (4-47)

なにゝても神のゆう事しかときけ
みなめゑめの心しだいや (4-48)

しんぢつに心いさんでしやんして
神にもたれてよふきづとめを (4-49)

このはなしなにの事やとをもうなよ
こゑ一ぢよのはなしなるぞや (4-50)

こへやとてなにがきくとハをもうなよ
心のまことしんぢつがきく (4-51)

しんぢつの心みさだめついたなら
いかなしゆこふもするとをもゑよ (4-52)

しかときけよろつの事をみなをしへ
どこにへだてわさらにないぞや (4-53)

どのよふなところの人がでゝきても
みないんねんのものであるから (4-54)

にんけんをはじめだしたるやしきなり
そのいんねんであまくたりたで (4-55)

このさきハせかいぢううを一れつに
たすけしゆごふをみなをしゑるで (4-56)

だん/\とよろづたすけをみなをしへ
からとにほんをわけるばかりや (4-57)

にち/\にからとにほんをわけるみち
神のせきこみこれが一ぢよ (4-58)

このみちをはやくわけたる事ならば
あとのよろづハ神のまゝなり (4-59)

けふの日ハなにかめづらしはじめだし
よろづいんねんみなついてくる (4-60)

いんねんもをふくの人であるからに
とこにへだてハあるとをもうな (4-61)

このよふを初た神の事ならば
せかい一れつみなわがこなり (4-62)

いちれつのこともがかハいそれゆへに
いろ/\心つくしきるなり (4-63)

このこともなにもをしへてはや/\と
神の心のせきこみをみよ (4-64)

だん/\とこどものしゆせまちかねる
神のをもわくこればかりなり (4-65)

こどもさいはやくをもていだしたなら
からをにほんのぢいにするなり (4-66)

しんぢつにこどもの心しかとせよ
神の心ハせくばかりやで (4-67)

にち/\に神のせきこみこのなやみ
はやくたすけるもよふしてくれ (4-68)

うちなるハ上をふもふていづみいる
こわみないぞや神のうけやい (4-69)

いまゝでとみちがかわりてあるほどに
はやくせきこみをふくハんのみち (4-70)

このみちハいつの事やとをもている
はやくてゝみよもふいまの事 (4-71)

だん/\とふてにしらしてあるほどに
はやく心にさとりとるよふ (4-72)

これさいかはやくさとりがついたなら
みのうちなやみすゞやかになる (4-73)

つとめても初てをどりまたかぐら
一寸のほそみちつけてあれども (4-74)

だん/\とくさがしこりてみちしれす
はやくほんみちつけるもよふを (4-75)

にち/\に心いさんでせきこめよ
はやくほんみちつけた事なら (4-76)

しんぢつにこのほんみちがついたなら
すへハたのもしよふきづくめや (4-77)

村かたハなをもたすけをせへている
はやくしやんをしてくれるよふ (4-78)

せかいぢう神のたあにハみなわがこ
一れつハみなをやとをもゑよ (4-79)

せかいぢうせきゝよとしてはちめかけ
といてきかするきゝにいくなり (4-80)

いかほどにみゑたる事をゆうたとて
もとをしらねばハかるめハなし (4-81)

だん/\とない事ばかりゆてをいて
それでたならばこれがまことや (4-82)

一れつに神にもたれるこのこども
はやくをもていでるもよふせよ (4-83)

しんぢつにをもてゞよふとをもうなら
心しづめてしんをたづねよ (4-84)

このこどもしんぢつよりもむねのうち
みさだめつけばいかなもよふも (4-85)

にち/\に神の心わせきこめど
こともの心わかりないので (4-86)

こともでも一寸の人でハないからに
をふくのむねがさらにハからん (4-87)

いまゝでハがくもんなぞとゆうたとて
みゑてない事さらにしろまい (4-88)

このさきハみへてない事だん/\と
よろずの事をみなといてをく (4-89)

これからハこのよはじめてないつとめ
だん/\をしへてをつけるなり (4-90)

このつとめせかいぢううのたすけみち
をしでもものをゆハす事なり (4-91)

にち/\につとめのにんぢうしかとせよ
心しづめてはやくてをつけ (4-92)

このつとめなにの事やとをもている
せかいをさめてたすけばかりを (4-93)

このみちがたしかみゑたる事ならば
やまいのねゑわきれてしまうで (4-94)

しんぢつの心しだいにいづかたも
いかなしゆごふもせんとゆハんで (4-95)

いまのみち神のせきこみうちなるハ
あんぢないぞやしかとみていよ (4-96)

これまでとみちがかわるとゆうてある
神ハちごふた事ハゆハんで (4-97)

このさきハ神の心のせきこみを
くちでハどふむゆうにゆハれん (4-98)

いかほどにむつかし事とゆふたとて
とかすにいてハわかるめハなし (4-99)

にち/\に神のをもわくだん/\と
といてをくぞやこれきいてくれ (4-100)

このみちハなにかむつかしめつらしい
みちであるぞやたしかみていよ (4-101)

このみちをとふりぬけたらそのさきハ
からハにほんのぢいにしてある (4-102)

からのぢをにほんぢいにしたならば
これまつだいのいきどふりなり (4-103)

このよふを納も上天もかみ
上と神との心わけるで (4-104)

だん/\とみゑん事をばゆてをいて
さきでみゑたらこれが神やで (4-105)

いかほどにみゑたる事をゆうたとて
さきでみゑねはわかりあるまい (4-106)

これからハせかいぢううのむねのうち
上下ともにわけてみせるで (4-107)

これをみよせかいもうちもへたてない
むねのうちよりそふぢするぞや (4-108)

このそふぢむつかし事であるけれど
やまいとゆうわないとゆてをく (4-109)

どのよふないたみなやみもでけものや
ねつもくだりもみなほこりやで (4-110)

このよふを初てからになにもかも
上ゑをしへた事ハあるまい (4-111)

このたびハなにかよろづを上たるゑ
しらしてをいた事であるなら (4-112)

それからハなかにハしやんするもあろ
みなよりよふてはなししたなら (4-113)

そのなかにしんぢつ心たのもしい
をもてしやんをするものもある (4-114)

このみちを上ゑとふりた事ならば
神のぢうよふすぐにあらわす (4-115)

このよふを初た神のぢうよふを
みせたる事ハさらにないので (4-116)

なにゝてもしらんあいだハそのまゝや
神のぢうよふしらしたるなら (4-117)

これきいてみな一れつわしやんせよ
なにかよろつハ心しだいや (4-118)

けふの日ハなにがみへるやないけれど
六月をみよみなでかけるで (4-119)

いまゝでハ高い山やとゆうている
たにそこにてハしけんばかりを (4-120)

これからわ高山にてもたにそこも
もとはじまりをゆうてきかする (4-121)

このよふのはぢまりだしハとろのうみ
そのなかよりもどちよばかりや (4-122)

このどぢよなにの事やとをもている
これにんけんのたねであるそや (4-123)

このものを神がひきあけくてしもて
だん/\しゆごふにんけんとなし (4-124)

それよりも神のしゆことゆうものわ
なみたいていな事でないぞや (4-125)

このはなし一寸の事やとをもうなよ
せかい一れつたすけたいから (4-126)

にち/\に神の心のしんぢつわ
ふかいをもわくあるとをもへよ (4-127)

いまゝでハにほんかからにしたごふて
まゝにしられた神のざんねん (4-128)

このかやし神のはたらきこれをみよ
いかなものでもまねわでけまい (4-129)

いかほどのごふてきたるとゆうたとて
神がしりぞくこれかないまい (4-130)

なにゝてもみな一れつハこのどふり
神がぢうよふするとをもゑよ (4-131)

しやんせよハかいとしよりよハきでも
心しだいにいかなぢうよふ (4-132)

いまゝでもをなぢくらしていたるとも
神のぢうよふしりたものなし (4-133)

これからハよろづの事をみなとくで
心ちがいのないよふにせよ (4-134)