「おふでさき」第5号
冒頭の各項目は『おふでさきのしおり』を参考に記述しています。
1.御執筆開始年月
明治七年五月
2.お歌数
88首
3.特徴
銘々の心の治め方から親神の真実話の敷衍による往還道の建設
4.要点
①身上のしるしと銘々の反省 1~16
②身上さわり、手引、意見と人衆引寄せ、その心の成人とおつとめの手 17~29
③このみちとにほんのこふき(ほふとぢつ又はしんぢつ、ゑださきとね又は元、からとにほん) 30~55
④高い山からをふくハんのみち 56~61
⑤ねへほるもよふ 62~68
⑥親神の真実話をせかいぢうへ 69~77
⑦ほそみちより往還道への成人と自覚 78~88
5.内容
五号 七十七才老女 明治七年五月
いまゝでハぎうばとゆうハまゝあれど
あとさきしれた事ハあるまい (5-1)
このたびハさきなる事を此よから
しらしてをくでみにさハりみよ (5-2)
このよふハいかほどハがみをもふても
神のりいふくこれハかなハん (5-3)
めへ/\にハがみしやんハいらんもの
神がそれ/\みわけするぞや (5-4)
一やしきをなじくらしているうちに
神もほとけもあるとをもへよ (5-5)
これをみていかなものでもとくしんせ
善とあくとをわけてみせるで (5-6)
このはなしみな一れつハしやんせよ
をなじ心わさらにあるまい (5-7)
をやこでもふう/\のなかもきよたいも
みなめへ/\に心ちがうで (5-8)
せかいぢうどこのものとハゆハんでな
心のほこりみにさハりつく (5-9)
みのうちのなやむ事をばしやんして
神にもたれる心しやんせ (5-10)
どのよふなむつかし事とゆうたとて
神のぢうよふはやくみせたい (5-11)
いまゝでハ神のぢうよふしんぢつを
しりたるものさらにないので (5-12)
これからハいかなむつかしやまいでも
心したいになをらんでなし (5-13)
しんぢつの心を神がうけとれば
いかなぢうよふしてみせるてな (5-14)
こらほどの神のしんぢつこのはなし
そばなるものハはやくさとれよ (5-15)
これさいかはやくさとりがついたなら
なにゝついてもみなこのどふり (5-16)
けふまでハなによの事もせかねとも
もふせきこむでをふくハんのみち (5-17)
このみちハせかいなみとハをもうなよ
これまつだいのこふきはぢまり (5-18)
このにんぢうとこにあるとハゆハんでな
みのうちさハりみなくるであろ (5-19)
このさハりてびきいけんもりいふくも
みなめへ/\にしやんしてみよ (5-20)
このはなしなんとをもふてきいている
かハいあまりてくどく事なり (5-21)
どのよふにいけんりいふくゆうたとて
これたすけんとさらにゆハんで (5-22)
にんけんのハがこのいけんをもてみよ
はらのたつのもかハいゆへから (5-23)
しやんして心さためてついてこい
すゑハたのもしみちがあるぞや (5-24)
いまゝでハ心ちがいわありたとて
ひがきたらんてみゆるしていた (5-25)
このたびハなんでもかでもむねのうち
そうちをするでみなしよちせよ (5-26)
むねのうちそふぢをするとゆうのもな
神のをもハくふかくあるから (5-27)
このそふぢすきやかしたてせん事に
むねのしんぢつわかりないから (5-28)
この心しんからわかりついたなら
このよはぢまりてをつけるなり (5-29)
ちかみちもよくもこふまんないよふに
たゞ一すぢのほんみちにでよ (5-30)
このみちについたるならばいつまても
これにいほんのこふきなるのや (5-31)
にほんにもこふきがでけた事ならば
なんでもからをまゝにするなり (5-32)
このよふをはぢめてからのしんぢつを
またいまゝでハゆうた事なし (5-33)
このはなしむつかし事であるけれど
ゆハずにいればたれもしらんで (5-34)
たん/\とどのよな事もゆてきかす
心しずめてしかときくなり (5-35)
いまゝでハいかなるほふとゆうたとて
もふこれからハほふハきかんで (5-36)
これまてハゑださきにてわほふなぞと
をしへてあれどさきをみていよ (5-37)
にほんにハいまゝでなにもしらいでも
これからさきのみちをたのしゆめ (5-38)
ほふやとてたれがするとハをもうなよ
このよ初た神のなす事 (5-39)
どのよふなむつかし事とゆうたとて
神がしんちつうけとりたなら (5-40)
いまゝでハからやにほんとゆうたれど
これからさきハにほんばかりや (5-41)
ゑださきハをふきにみへてあかんもの
かまへばをれるさきをみていよ (5-42)
もとなるハちいさいよふでねがえらい
とのよな事も元をしるなり (5-43)
ぢつやとてほふがへらいとをもうなよ
こゝろのまことこれがしんぢつ (5-44)
にんけんハあざないものであるからに
めづらし事をほふなぞとゆう (5-45)
いまゝでハ神があらハれでたるとて
まだしんぢつをしりたものなし (5-46)
このさきハどのよな事もしんじつを
をしへてをいた事であるなら (5-47)
それからハ神のはたらきなにもかも
ぢうよじざいをしてみせるでな (5-48)
しんぢつの神のはたらきしかけたら
せかい一れつ心すみきる (5-49)
はたらきもいかなる事とをもうかな
心うけとりしだいかやしを (5-50)
このかやしなにの事やとをもうかな
みちのりせんりへだてありても (5-51)
この事ハなにをゆうてもをもふても
うけとりしだいすぐにかやしを (5-52)
このかやしなんの事やとをもうなよ
せんあくともにみなかやすてな (5-53)
よき事をゆうてもあしきをもふても
そのまゝすくにかやす事なり (5-54)
この事をみへきたならば一れつわ
どんなものでもみなすみわたる (5-55)
けふの日ハなにがみへるやないけれど
八月をみよみなみへるでな (5-56)
みへるのもなにの事やらしれまいな
高い山からをふくハんのみち (5-57)
このみちをつけよふとてにしこしらへ
そばなるものハなにもしらすに (5-58)
このとこへよびにくるのもでゝくるも
神のをもハくあるからの事 (5-59)
その事をなにもしらすにそばなるハ
せかいなみなる事をふもをて (5-60)
なにゝてもせかいなみとハをもうなよ
なにかめつらしみちがあるぞや (5-61)
だん/\とこのよはぢめてひハたてど
たれかしんぢつしりたものなし (5-62)
いかほどに神の心わせゑたとて
みなの心ハまたうゝかりと (5-63)
はや/\としやんしてみてせきこめよ
ねへほるもよふなんでしてでん (5-64)
このよふのしんぢつねへのほりかたを
しりたるものハさらにないので (5-65)
このねへをしんぢつほりた事ならば
ま事たのもしみちになるのに (5-66)
このみちをほりきりとふりぬけたなら
上下ともに心いさむに (5-67)
これからハなんでもせかい一れつを
いさめるもよふばかりするそや (5-68)
だん/\となに事にてもにほんにハ
しらん事をわないとゆうよに (5-69)
なにもかもせかいぢうゝへをしへたい
神のをもわくふかくあるのに (5-70)
それしらすせかいぢうゝハ一れつに
なんどあぶなきよふにをもふて (5-71)
とのよふな事でも神のゆう事や
なんのあぶなき事があるそや (5-72)
なにもかもよろずの事をだん/\と
ゆうていながらわかりたるなし (5-73)
これからハどふぞしんぢつむねのうち
はやくすまするもよふしてくれ (5-74)
せかいぢうをふくの人てあるからに
これすまするがむつかしい事 (5-75)
いかほどにむつかし事とゆうたとて
わが心よりしんちつをみよ (5-76)
この心すむしわかりた事ならば
そのまゝみゑる事であるなり (5-77)
にち/\に神のしんぢつはたらきを
しりたるものハさらにあるまい (5-78)
なにゝても神のぢうよとゆうものハ
めづらし事をしてみせるでな (5-79)
とのよふなめつらし事とゆうたとて
神のする事なす事はかり (5-80)
いままでハなによの事もしれなんだ
一寸みへかけたほそいみちすじ (5-81)
このみちをだん/\しといいくならば
なんてもむこにみへるほんみち (5-82)
これまでにとふりてきたるみちすぢハ
からもにほんもわかりないので (5-83)
このさきハなんぼからやとゆうたとて
にほんがまけるためしないそや (5-84)
このよふのもとはじまりのねをほらそ
ちからあるならほりきりてみよ (5-85)
このねへをほりきりさいかしたるなら
どのよなものもかなうものなし (5-86)
しかときけくちでゆうてもをもふても
どこでゆうてもをもふたるとて (5-87)
そのまゝにかやしとゆうハこの事や
神がしりぞくみなしよちせよ (5-88)