「おふでさき」第9号
冒頭の各項目は『おふでさきのしおり』を参考に記述しています。
1.御執筆開始年月
明治八年六月
2.お歌数
64首
3.特徴
専らかんろだいについて
4.要点
①人間思案を去って聞け 1~4
②やしろ二人の取扱い方とたすけの関係 5~6
③やまいたすけ、医療、薬 7~14
④月日とびでるもよふとかんろだい、ぢばの心づもり 15~24
⑤今までにないたすけと元なるをや 25~32
⑥病とさきなる事、月日の自由の理 33~43
⑦かんろだいの話一条 44~64
5.内容
第九号 七十八才老女 明治八年六月
いまゝでハなにをゆうてもにんけんの
心のよふにをもていたれど (9-1)
このたびハなにをゆうてもにんけんの
心あるとハさらにをもうな (9-2)
どのよふな事でもしかときいてくれ
にんけん心さらにまぜんで (9-3)
月日よりどのよな事もしいかりと
ゆいかけるでなこれきいてくれ (9-4)
月日よりやしろとなるを二人とも
べつまへだてゝをいてもろたら (9-5)
なにゆうもそれよりしかとうけよふて
たすけするぞやしかとみていよ (9-6)
このさきハどのよなたすけするのもな
みなうけやうのもとであるから (9-7)
どのよふな事をゆうてもけさんよふ
たしかきゝすみしよちしてくれ (9-8)
このさきハどんなむつかしやまいでも
みなうけよふてたすけするぞや (9-9)
にんけんにやまいとゆうてないけれど
このよはじまりしりたものなし (9-10)
この事をしらしたいからたん/\と
しゆりやこゑにいしやくすりを (9-11)
これからハなにかよろづをみなとくで
どんな事でもしかときくなり (9-12)
これまでもたいてはなしもといたれど
まだゆうてないしんぢつの事 (9-13)
けふからハどのよな事をゆうやらな
月日の心まことせきこみ (9-14)
にち/\になにせきこむとゆうならば
月日とびでるもよふばかりを (9-15)
このはなししいかりきいてしよちせよ
どんな事をばするやしれんで (9-16)
このさきのみちのよふだいしいかりと
きゝわけてくれ月日たのみや (9-17)
月日よりとびでた事をきいたなら
かんろふだいをばやくだすよふ (9-18)
かんろたいすへるところをしいかりと
ぢばのところを心づもりを (9-19)
これさいかたしかさだめてをいたなら
とんな事でもあふなきハない (9-20)
月日よりとびでるところ一寸はなし
高いところやとふいところい (9-21)
そのはなしきいたるならば一れつわ
なんと月日ハゑらいものやと (9-22)
せかいぢうみなたん/\とゆうてあろ
その日きたればむねかはれるで (9-23)
いまゝでハ三十八ねんいせんから
むねのさんねんまこときのどく (9-24)
このたびハどのよな事もしいかりと
みな一れつにしらす事なり (9-25)
しらするもなにしらするとをもうかな
もとなるをやをたしかしらする (9-26)
このよふな事をゆいかけしらするも
なんの事やらたれもしろまい (9-27)
このよふを一れつなるにしんちつを
たすけたいからしらしかけるで (9-28)
いまゝでにないたすけをばするからハ
もとをしらさん事にをいてわ (9-29)
いまゝでもしらぬ事をばをしへるハ
もとなるをやふたしかしらする (9-30)
元なるのをやふたしかにしりたなら
とんな事でもみなひきうける (9-31)
このはなしたれがゆうとハをもうなよ
月日の心ばかりなるぞや (9-32)
よろづよのせかい一れつみハたせよ
やまいとゆうもいろ/\にある (9-33)
このたびハどんなむつかしやまいでも
うけよてたすけかでんをしゑる (9-34)
これからハたしかにやくみゆてきかす
なにをゆうてもしよちしてくれ (9-35)
このたびのなやむところハつらかろふ
あとのところのたのしみをみよ (9-36)
さきよりにせへいゝばいにことハりが
ゆうてあるぞやしやんしてみよ (9-37)
どのよふな事をするにもさきいより
ことわりたゆへかゝるしことや (9-38)
このはなしどふゆう事にをもうかな
月日ぢうよふしらしたいゆゑ (9-39)
しんぢつにこの一ぢよふはや/\と
月日の心せへていれども (9-40)
そばなるにいかほど月日たのんでも
きゝわけがないなんとさんねん (9-41)
どのよふな事をゆうてもいまの事
なにをゆうとハさらにをもうな (9-42)
だん/\となにのはなしをするにもな
さきなる事をばかりゆてをく (9-43)
これからハなにのはなしをするならば
かんろふだいのはなし一ぢよ (9-44)
いまなるのかんろふだいとゆうのハな
一寸のしながたまでの事やで (9-45)
これからハだん/\しかとゆてきかす
かんろふだいのもよふばかりを (9-46)
このだいをすこしほりこみさしハたし
三尺にして六かくにせよ (9-47)
いまゝでにいろ/\はなしといたるハ
このだいすへるもよふばかりで (9-48)
これさいかしいかりすへてをいたなら
なにもこわみもあふなきもない (9-49)
月日よりさしずばかりでした事を
これとめたならハがみとまるで (9-50)
これをみてまことしんぢつけへこふと
これハ月日のをしゑなるかよ (9-51)
このだいがでけたちしだいつとめする
どんな事でもかなハんでなし (9-52)
このだいもいつどふせへとゆハんでな
でけたちたならつとめするぞや (9-53)
これさいかつとめにかゝりでたならば
なにかなハんとゆうでないぞや (9-54)
これをみよたしかに月日ぢきもつの
あたゑしいかりたしかわたする (9-55)
とのよふな事でもたしかしんちつの
しよこなけねばあやうきい事 (9-56)
これからハとのよな事もたん/\と
こまかしくとくこれそむくなよ (9-57)
このはなしなにをゆうやとをもうなよ
かんろふだいのもよふ一ぢよ (9-58)
このだいもたん/\/\とつみあけて
またそのゆへハ二尺四すんに (9-59)
そのうゑゝひらばちのせてをいたなら
それよりたしかぢきもつをやろ (9-60)
ぢきもつをたれにあたへる事ならば
このよはじめたをやにわたする (9-61)
天よりにあたへをもらうそのをやの
心をたれかしりたものなし (9-62)
月日よりたしかに心みさだめて
それよりハたすぢきもつの事 (9-63)
月日にハこれをハたしてをいたなら
あとハをやより心したいに (9-64)